虫歯が頭痛や発熱の原因になるの?
もし原因になる場合は治療方法とあわせて、虫歯や歯周病が進むと頭痛以外にもどんな病気になる可能性があるか知りたいと考えていませんか。
本記事では、下記の内容を解説します。
■もくじ
1. 虫歯が頭痛や発熱の原因になるの?
1-1 顎関節症(がくかんせつしょう)
1-2 緊張型頭痛
1-3 脳静脈血栓症
1-4 歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)
2. 原因別の治療方法
2-1 顎関節症(がくかんせつしょう)
2-2 緊張型頭痛
2-3 脳静脈血栓症
2-4 歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)
3. 虫歯や歯周病が原因で引き起こされる病気
4. まとめ
■1. 虫歯が頭痛や発熱の原因になるの?
虫歯が原因で頭痛や発熱が起こることはあります。
虫歯に限らず噛み合わせが悪いことで頭痛が起きることもありますし、虫歯が原因で炎症が起こり、発熱するケースもあります。
虫歯が原因で頭痛が起きるケースとしては、大きくわけて4つです。
1-1 顎関節症(がくかんせつしょう)
虫歯ができることで痛みが強くなり、虫歯以外の歯ばかりで噛むクセがつきます。
そうすると、こめかみの筋肉が強く緊張してしまうことで血のめぐりが悪くなり、頭痛へとつながることがあります。
あごのあたりに痛みがあったり口が開きにくいといったことが特徴です。
1-2 緊張型頭痛
虫歯があると食事の時に痛みを伴うので、片側だけで噛み続けると左右のバランスが崩れるために肩こりにつながり、ときには頭痛を引き起こします。
痛みが強いというよりは、にぶい痛みが続くといったことが特徴です。
1-3 脳静脈血栓症
虫歯が極度に進行してくると、虫歯菌が歯の中の神経を通り越して血管に入って脳にいきます。
虫歯菌が原因で、脳にある静脈に血のかたまりが出来ることで血のめぐりが悪くなり、頭痛につながります。
状態がさらに悪化してくると、脳出血や脳梗塞にまで移行してしまう可能性もあるので、大変危険です。
1-4 歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)
鼻の奥にある空洞のことを上顎洞といいます。
この上顎洞と上あごの歯の根元部分は近いために、仮に虫歯菌が歯の根元までたどり着くと、場合によっては炎症が起こり頭痛につながります。
においの強い鼻水が出たり、ほっぺの辺りに痛みが出てくるのが特徴です。
■2. 原因別の治療方法
次に原因別の治療方法を解説していきます。
2-1 顎関節症(がくかんせつしょう)
夜寝るときにマウスピースを使用して筋肉やあごの関節の過度な負担を減らします。
痛みがあるところに電気刺激を起こして筋肉の緊張を操作したり、赤外線のレーザーをあてたりすることもあります。
口を開ける訓練やマッサージを行うこともあります。
また、歯を削ることで噛みあわせを調節する治療法をイメージされる方がいますが、あまりオススメできません。
仮に削ったあとに痛みが消えない場合、削る前のもとの状態に戻すことができないからです。
2-2 緊張型頭痛
虫歯が原因で、噛み合わせが悪くなって頭痛につながっていますので、虫歯の治療を行います。
虫歯の進行具合によりますが、基本的には歯を削ってセラミックや歯科用のプラスチックで詰め物をしたり被せものをします。
虫歯治療の素材や方法によっては料金が違ってきますので、こちらの完全網羅!歯の詰め物の種類別による強度や価格の違いとは?を参考にしてみてください。
2-3 脳静脈血栓症
血のかたまりを溶かしたり、血管の中を手術することもあります。
一刻を争う状況の場合もありますので、至急受診をするようにしてください。
2-4 歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)
上顎洞に膿がたまっているかどうかを確認するために、CTスキャンやレントゲンを撮ります。
抜歯や歯の根っこの治療をしたりといった方法をとりますが、上顎洞の膿が洗い流せない場合は手術で取りのぞくこともあります。
■3. 虫歯や歯周病が原因で引き起こされる病気
下記が主な病名になります。
・糖尿病
・心筋梗塞
・狭心症
・関節炎
・腎炎
・心内膜炎
・扁桃炎
・角膜炎
まだまだありますが、虫歯や歯周病が進行していくと、歯の根元や歯茎の血管まで到達します。
1度血管に入ってしまえば虫歯菌や歯周病菌は全身にめぐっていきます。
「虫歯は万病のもと」とよく言いますが、お口の中の健康は全身の健康に関係していますので、たかが虫歯と思っていると大変危険です。
■4. まとめ
虫歯は頭痛や発熱の原因になります。
虫歯を放置することで頭痛につながりますし、虫歯が進行するとその虫歯菌をやっつけようとして発熱することもあります。
虫歯は進行すればするほど、より頭痛や発熱の原因になりますし、さらに治療費がかかり治療期間も長くなります。
最悪の場合、糖尿病、心筋梗塞、狭心症などにつながってしまう危険性もあります。
虫歯菌が活躍する前に手を打つことが大切ですので、定期的に歯科受診をすると良いでしょう。
仮に初期虫歯の場合だと、治療自体が簡単に済んだり、歯を削らないケースもあります。
詳しくは、こちらの「もはや常識!? 初期の虫歯なら削らずに治療できるって本当?」を参考にしてみてください。
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