顎関節症
temporomandibular joint disorder
顎関節症の症状
顎関節症は、その名の通り顎の関節によって引き起こされる症状を指します。しかし、その症状は顎の痛みや関節だけでなく、全く別の場所に出てしまうこともあります。そこで、顎関節症の症状を紹介します。
顎関節の症状
顎を開けたり閉じたりするときにカクカク、コキコキなど様々な音がする場合があります。また、顎関節の可動域が狭くなり口が大きく開かなかったり、閉じづらいなどの症状なども出る可能性があります。口を開けるときに音がするようであれば、放っておくと痛みに繋がる可能性があります。音が気になる場合は、検査を受けることをお勧めします。
噛み合わせの症状
顎関節や周辺筋肉に問題が生じると、噛み合わせに変化が生じることがあります。こうした状態のまま奥歯に被せ物などをすると、さらに顎の関節に負担をかける
可能性もあります。
痛む場所としては耳の前の顎関節や片側の顔から頭までが痛いように感じることもあります。頬やこめかみに痛みが出ることもあり、頭痛と感じる人もいます。
それ以外の症状
顎関節にトラブルが起きると、頭痛や耳鳴り、首や肩のこりなどが起きる可能性があります。これらの症状が顎関節症によるものか、他の病気によるものかを判断する必要があります。様々な方法を試しても解消しないようであれば、顎関節症による症状かもしれません。
これらの症状がある場合は、ぜひ相談してください。
顎関節症の分類
顎関節症Ⅰ型
咀嚼筋障害(咀嚼筋障害を主徴候としたもの)
頬やこめかみの筋肉に痛みがある顎関節症です。
顎関節症Ⅱ型
関節包・靭帯障害
顎関節に痛みがある顎関節症です。
顎関節症Ⅲ型
関節円板障害
a:復位をともなう関節円板転位
b:復位をともなわない関節円板転位
顎関節症Ⅳ型
変形性関節症
その他(顎関節症Ⅴ型)
Ⅰ~Ⅳ型に該当しないもの
治療の流れ
診査
顎関節診断検査
問診
顎関節に影響を与える生活習慣について確認させていただきます。また、気になる症状について詳しくお伺いします。
検査
口腔内模型・噛みあわせ検査
歯の状態とかみ合わせの状態を調べます。
パノラマレントゲン検査
顎関節部分の骨の状態を調べます。
CT検査
顎関節部分の骨や筋肉などをCTで撮影し、頭と下顎の関係や筋肉の肥大などを調べます。
治療開始
スプリント(マウスピース療法)、飲み薬、超音波治療、開口訓練など症状に合わせて治療を組み合わせて行います。