口腔がん・口腔粘膜疾患検診
oral cancer
『 口腔がんって何?』
「最近、口の中に白い場所があって気になる……」
「これまではすぐに治っていたのに、口内炎がなかなか治らなくなってきた……」
「食欲があって健康なのに食べ物が飲み込みづらい……」
こうした症状は「口腔(こうくう)がん」によく見られます。「口腔がん」は胃がんや肺がんとは違ってあまり有名ではないのですが、口の中の粘膜にできるがんの総称です。
できた場所によって「歯肉がん」、「舌がん」、「口底がん」といった具合に名前が変わります。
食事や会話など日常生活で重要な役割を果たしている口腔も、他の臓器と同じようにさまざまな疾患が生じます。特に日本では「口腔がん」の患者が年々増加しており、進行してしまうと予後が悪く、死亡率も決して低くない病気です。
口腔がんの原因は?
実は口の中の粘膜は刺激を受けて続けている場所です。熱い飲み物や冷たい飲み物も刺激ですし、ウイルスや飲食物に含まれる発癌性物質が直接触れてしまいます。そのため、がんの直接的な原因が特定できないのです。
また、「口腔がん」にかかる人は40歳くらいから歳を追うごとに増えていくことを考えると、いろいろな刺激が蓄積した結果発生すると考えるのが自然です。ただし、最近は20歳代の患者さんにもみられるので、若くても安心はできないでしょう。私たちにできることは日々お口の中を綺麗な状態で保つことだけです。
早期発見で「口腔がん」を治療しよう!
がんは早期発見・早期治療が大切と言われていますが、これは「口腔がん」も一緒です。
口腔は生きるために必要な臓器ですから早期発見・早期治療によって機能温存を目指したいところです。
幸いなことに「口腔がん」は胃や腸と違って直接確認できるので歯科医院で発覚されることがほとんどです。定期検診に来ていただければ早期発見はそこまで難しくはありません。
当院では専門医による「口腔がん・口腔粘膜疾患検診」を実施しているので、心配な方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
通常の健康診断では確認してもらえない部位ですし、同時に口腔ケア(お口の中のクリーニング)もしておけば予防にもつながります。
初期費用目安:約3,000円(自己負担分)
※保険診療内検査です。
簡単!口腔がん早期発見チェックシート
まずは口腔がんのリスクがあるかどうかを確認してみましょう。
1日にたばこを40本以上吸う方(これまで1000本以上タバコを吸っている方)や、日本酒を毎日3合以上飲む方も定期的に検診を受けておいた方が安心です。
また、下記の症状がある方は一度ご相談ください。
2週間以上口内炎が治らない
抜歯や頬を噛んだ傷、入れ歯が当たってできた傷が治らない
歯がうずく浮くような感じがする
白い班点やできものがある
赤い班点やただれがある
自分で口腔内を触った時に硬いしこりに触れる
舌が動かなくなったり、口が開きにくくなった気がする
食べ物を飲み込むのが難しくなった
下唇や舌にしびれがある
口腔がんの種類
出典:口腔外科相談室