おしゃぶりを使うと歯並びが悪くなるの?
もしそうなら、おしゃぶりをやめさせる為にできることって何だろう?
あわせて、歯並びが悪いと、見た目以外でどんなデメリットがあるんだろう?
歯並びを良くするために必要なことや、悪くなった場合の対処法を知りたいと考えていませんか。
本記事では、下記の内容を解説します。
■もくじ
1. おしゃぶりを使うと歯並びが悪くなるの?
1-1 おしゃぶりをやめさせる為にできること
1-1-1 運動
1-1-2 手遊び
1-1-3 スキンシップ
1-1-4 絵本の読み聞かせ
1-1-5 言葉で伝える
2. 歯並びが悪い場合のデメリット
2-1 発音が悪くなる
2-2 歯周病や虫歯の原因になる
2-3 肩こりや頭痛の原因になる
3. 歯並びを良くするために必要なこと
3-1 口呼吸ではなく鼻呼吸にする
3-2 噛む回数を増やす
3-3 ご飯を食べる時の姿勢に注意する
3-4 寝る姿勢に注意する
4. 歯並びが悪くなった場合の対処法
5. まとめ
■1. おしゃぶりを使うと歯並びが悪くなるの?

おしゃぶりを使うと歯並びに悪影響を及ぼします。
おしゃぶりを使うことによるメリットはもちろんありますが、「歯並び」という視点で考えると、歯が一通り生えてくる時期や生え変わったりする時期にきちんと、あごや歯が成長できなくなります。
特に噛んだときに上の歯と下の歯がうまく噛み合わず隙間ができたり、出っ歯になったりします。
なので、基本的には遅くとも乳歯が生えそろう2歳6ヶ月までには、おしゃぶりをやめるようにしましょう。
1-1 おしゃぶりをやめさせる為にできること
おしゃぶりを無理に取りあげると精神的に落ち着かなくなることもあるので、いくつかオススメの手段を解説します。
元気いっぱい遊ぶと寝つきも良くなり、おしゃぶりをする前にスムーズに寝てくれます。逆に活動量が少ないと、おしゃぶりをするタイミングが増えることになります。
手持ち無沙汰にするのではなく、おもちゃ等で手に何かを持たせることを習慣にすると、おしゃぶりを使うことが減ります。
ご飯のときにフォークやスプーンを持つようにするのも良いでしょう。
おしゃぶりをする理由が「気持ちを落ち着かせるため」であれば、子どもの手を握ったりして触れ合ってみると良いでしょう。心の安定につながります。
両親がそばに居たり、声が聞こえると子どもは安心します。寝る前にも本を読んであげるとおしゃぶりをせずに寝ることもあります。
おしゃぶりをやめる理由を伝えてあげるのも効果的です。例えば、「ご飯が食べられないからおしゃぶりを外そうね」と言ったり、「○○ちゃんの話を聞きたいからおしゃぶりは外すようにしようね」と伝えるようにしましょう。
多少でも理解できれば抵抗する場面は減るでしょう。
■2. 歯並びが悪い場合のデメリット

歯並びが良くないと、見た目以外にも様々な悪影響があります。
2-1 発音が悪くなる
歯の生えている場所や向きが悪いと舌の動きがスムーズにできません。
前歯に隙間があると、空気がもれてキレイな音になりません。
2-2 歯周病や虫歯の原因になる
歯並びが悪いと、日々のブラッシングで磨き残しが増えてお口のトラブルにつながります。
2-3 肩こりや頭痛の原因になる
噛み合わせが良くないと、あごに歪みが出てきます。そうすると、あご、肩、背中の筋肉が緊張し過ぎるからです。
■3. 歯並びを良くするために必要なこと

歯並びの良し悪しは日々の習慣によります。
きれいに生えそろうために必要なことを解説します。
3-1 口呼吸ではなく鼻呼吸にする
呼吸自体に問題があるわけではなく、口呼吸だと「口が開いた状態が続く」ので、あごの筋肉が弱まります。
舌も正しい位置に収まらない上に、内側から舌で歯を押さえたりするクセがつくので、出っ歯にもつながります。
3-2 噛む回数を増やす
歯並びを良くするためには、きちんとあごが発達して大きくなることが大切になります。
ご飯のときに食べたものをすぐに飲み込むのではなく、しっかり噛むようにすると良いでしょう。
料理するときも大きめに切ったり、かために茹でたりするのもオススメです。
また、噛み方として、片方だけで噛み続けないようにします。
どちらか片側ばかり噛むクセがついていると、左右のバランスが悪くなって顔がゆがむ原因にもなります。
3-3 ご飯を食べる時の姿勢に注意する
背筋をまっすぐに伸ばして下を向かずに前を向いて姿勢よく食べるようにします。
猫背のままで食べていると舌が前のめりになり前歯ばかりで噛むクセがついてしまうからです。
3-4 寝る姿勢に注意する
クセで頬の片側だけを下にしながらうつ伏せで寝ると顔の骨格がゆがみやすくなり、歯並びにも影響が出ます。
大人と違い子どもの骨はやわらかく、圧迫されると変化するからです。
仰向けで寝ると後頭部が断崖絶壁のようになるのがいい例でしょう。
■4. 歯並びが悪くなった場合の対処法

本格的な矯正治療に入る前にT4Kという器具を使うと良いでしょう。
T4Kとは矯正治療の前段階として、あごと歯並びの成長をコントロールすることができる、子供用マウスピースです。
このT4Kを使用することで、特に歯並びの悪い方が行う、ワイヤー矯正の際にかかる期間を短くできるうえに、矯正治療がおわった後の「後戻り」も抑えることにつながります。
使い方は、昼間1時間程度と寝る時につけます。
詳しくはかかりつけの歯科医に尋ねてみてください。
■5. まとめ

おしゃぶりを使うと歯並びは悪くなります。
適切な時期に最適な方法で、おしゃぶりをやめたり歯並びを良くする習慣がつけば、あらゆる健康増進につながりますので、参考にしてみてください。
てらしま歯科
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