前歯を差し歯にするための値段っていくら?
値段による素材の違いやメリットやデメリット、あわせて差し歯治療の流れも知りたいと考えていませんか。
本記事では、下記の内容を解説します。
■もくじ
1. 前歯を差し歯にするための値段っていくら?
1-1 保険を使用する場合
1-2 保険を使用しない場合(自費)
2. 値段による素材の違いやメリットおよびデメリット
2-1 保険を使用する場合に使える素材
2-1-1 硬質レジン前装冠
2-1-2 硬質レジンジャケット冠
2-2 保険を使用せず自費で使える素材
2-2-1 メタルボンド
2-2-2 ジルコニアセラミッククラウン
2-2-3 ハイブリッドセラミック
2-2-4 オールセラミック
3. 差し歯治療の流れ
4. まとめ
1. 前歯を差し歯にするための値段っていくら?
保険を使う場合と保険を使わずに自費で治療する場合で値段は変わります。
保険を使用するかしないかで治療で使える素材が変わってくるからです。
1-1 保険を使用する場合
値段は約3,000円から8,000円の間になります。
保険適用だと基本的にはどの歯科医院でもほぼ変わらない値段になります。
1-2 保険を使用しない場合(自費)
値段は素材によりますが、数万円から約15万円程度です。
メリットの多い素材を使うことができますし、保険を使用しない自由診療なので、歯科医院ごとに値段を設定できるからです。
2. 値段による素材の違いやメリットおよびデメリット
使用する素材によってメリットやデメリットが異なってきます。
2-1 保険を使用する場合に使える素材
前歯だと主に2種類あります。
外部から見える部分には歯科用の白いプラスチック素材で、中身が金銀パラジウム合金で出来ています。
安価な上、見た目が白いので目立ちにくく、金属もあわせて使用しているので強度も高いのが特徴です。
ただ、色は白いのですが透明感があまり無いので、歯との違いがありますし、長い年月使用していると変色してきます。
中身が金属ですので、金属アレルギーの原因にもなることがあります。
歯科用の白いプラスチックで出来ているので、安価な上、目立ちにくく、前述の硬質レジン前装冠のように金属を使用していないので金属アレルギーの心配はありません。
ただ、耐久性が高くないので、削れたり割れたりすることがありますし、ある程度の年月使用していると変色してきます。
2-2 保険を使用せず自費で使える素材
自費治療なので割高になりますが、その分メリットも大きい素材を使うことができます。
外部から見える部分にはセラミックを使用し、内側には金属を使用しています。
セラミック部分は白さがあるので目立たないですし、金属を使っているので強度も高いです。
ただ、金属アレルギーの原因にもなります。
長年使用していると金属部分が溶け出してきて歯茎が黒っぽくなることがあります。
白色のジルコニアを使用したもので、強度も高く、見た目も目立たず歯の色になじんでいます。
金属を使用していないので金属アレルギーの心配もありませんし、汚れもつきにくい上に長年使用しても変色してしまう心配もありません。
ですが、歯茎が下がっていってしまうと、境目のあたりが黒っぽくなってしまうことがあります。
素材に関しても歯本来の硬さよりも硬いため、一緒に噛み合わせをする歯を痛める心配があります。
歯科用のプラスチックにセラミック素材をかけ合わせたものになります。
金属アレルギーの心配も無いですし、自費治療の素材の中では安価になります。
見た目も白いので目立たないこともメリットです。
ただ、変色の恐れがあったり、割れることもあります。
素材が全てセラミックで出来ており、自然に近い白さなので全く目立ちません。
変色する心配もあまり無く、金属アレルギーの方でも装着することが可能です。
汚れもつきにくいのもメリットと言えますが、割れることもあります。
3. 差し歯治療の流れ
差し歯を入れる状態だと基本的に神経にまで虫歯が及んでいる場合が多いので、事前に神経を取る、歯の根の治療が必要になってきます。
時折、歯の根の治療に対する痛みを聞かれることがありますが、ケースによります。
詳しくは、こちらの【不安な人こそ読んでほしい】歯の根の治療って痛いの?を参考にしてみて下さい。
歯の根の治療が終わったあとの流れを簡単に解説すると、下記のようになります。
①土台の型を取って装着する
②差し歯の型を取って装着する
③噛み合わせなどの微調整を行う
全ての段階が終わるまでにはおおよそ数ヶ月かかります。
4. まとめ
前歯を差し歯にするためにかかる費用は、保険適用か保険適用外を選ぶかで使える素材の違いにより大きく異なります。
保険適用外の物を選ぶと比較的高価になりますが、メリットも大きい素材を使用することができます。
歯科医院によって費用も変わってきますので、事前に歯科医師に相談すると良いでしょう。
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