親知らずを抜かなきゃよかったと思う人は意外に多いの?

最終更新: 4月7日


じつは、親知らずを抜歯したことを後悔している方が意外と多いんです。歯科医の勧めで抜歯したものの、親知らずを抜いたことが原因で想像していなかったことが起こったりするためです。そのまま放置していても大して問題ではなかったのに、と後悔する方も多いのではないでしょうか。

それでは、親知らずを抜くべきか、そのままにしておくかをどのように判断したらよいのでしょうか?

1. 親知らずを抜かない境界線



親知らずを抜くべきか、抜かないかべきか、悩みますよね。その境界線はどこにあるのでしょうか。

詳しくみていきましょう。

ケース① 上と下の歯が垂直に生えていてかみ合っている

まずは歯の生え方をしっかりみてみましょう。幸いにも上下の歯が垂直に真っすぐ生えている場合は、親知らずを抜かなくても良いでしょう。歯ブラシでのブラッシングがしっかりできるようであれば、虫歯リスクも抑えられるため、無理に親知らずを抜く必要はありません。

ケース② 奥歯で噛むと揺れを感じそうなケース

7番目の歯が歯周病のために、親知らずを抜くことで奥歯で噛むときに揺れを感じそうな場合は、無理に親知らずを抜かずに残しておきましょう。歯周病は早期に治療を行い、歯石を取り除いてあげると改善が期待できます。

ケース③ 神経が損傷し下口唇麻痺のリスクがあるケース

7番根尖と下歯槽神経が重複しており、無理に親知らずを抜くと神経が損傷し下口唇麻痺のリスクがある場合は、無理に抜歯することを控えましょう。なぜなら抜歯をする際に歯根のすぐ下にある下歯槽神経を損傷してしまうと、下唇から下顎にかけて麻痺が起こってしまうからです。麻痺がおこると、食べたり飲んだりする際に唇の感覚が分かりにくくなります。 このように親知らずの抜歯にはリスクが伴いますので、抜くべきか、抜かないかべきかの判断は慎重におこないたいですよね。

2.抜いた後で後悔した理由をランキングでまとめてみました



抜歯した後でいまさらどうしようもないけど、しっかりとした理由もなく親知らずを安易に抜こうと思っている人がいたら、一度じっくりと考えてみることをお勧めします。

そこで、実際に親知らずを抜歯した後に後悔する事例をランキングでまとめてみました。

第1位 腫れや痛み

親知らずの抜歯後に腫れたり、痛みを感じる人が多くいます。特に親知らずが斜めだったり横向きに生えている人は、歯茎を切ったり骨を削ったりして抜歯の処置が行われるため、痛みの程度は人それぞれですが炎症が強くなる可能性があります。一般的に痛みのピークは抜歯した翌日か翌々日あたりとなります。

弟2位 ドライソケット

ドライソケットとは、抜歯後にできた傷に普段できるはずの血餅ができず、歯槽骨が露出して傷に強い痛みを伴うことをいいます。ドライソケットの治癒には、症状によって期間が異なりますが数週間から数ヶ月掛かることもあり、単純に待っていれば治癒するものではなく、歯科医院でのドライソケットに対する処置、感染した骨表面の除去と出血促進による血餅の再形成が必要となります。

第3位 口臭

抜歯後の傷口というのは大きな穴が開いている状態で、そこに食べカスなどが入り込んだり、血が膿となったり、縫合糸に食べカスが付いたりして臭うことがあります。

臭いが気になり、うがいをしすぎたりすると血餅が剥がれて出血し、治癒が遅れる原因になりますので気を付けましょう。抜歯後の臭いはある程度仕方のないことですので、あまり焦らずに治癒を待ちましょう。治癒すれば臭いも自然となくなりますのでそれまでの辛抱です。


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以上、親しらずを抜歯した後に後悔した理由を筆者の独断と偏見で選びましたが、ぜひ参考にしてみてください。

3. 歯医者ではなんで親知らず抜歯を勧めるの?



親知らずのイメージである『役に立たない歯』というのは大きな間違いです。健康な歯と同様に正常に生えてきた場合には奥歯が増える為、そのぶんよく噛めるというメリットがあります。

また正常に生えている親知らずには、ほかにもメリットあります。例えば隣の歯が歯周病などの理由で失われた場合、その失われた部分にブリッジをする際に土台として使うことも可能です。

問題なのは、歯が傾斜していたり横向きに生えてしまっていたりする、正常な生え方をしていない親知らずです。そのなかでも中途半端な形で、歯の一部だけが顔を出してしまっている親知らずは注意が必要です。

歯肉が歯の周囲を取り囲んでいるために、食べかすが歯と歯肉の間に入り込みやすく、この部分は歯ブラシではなかなか清掃ができません。その結果、プラークや歯石がたまり、むし歯や歯周病の原因になりやすいのです。

「智歯周囲炎」と言って、歯と歯ぐきの間に繁殖した細菌から炎症が起こり、顔が腫れたり、口が開きにくくなったりすることもあります。

そのため、歯科医師はむし歯や歯周病になるリスクが高い親知らずに対して抜歯を勧めるのです。

4. 親知らずの抜歯は結局どうしたらいいの?



親知らずがすでにトラブルを起こしている場合、もしくは将来的にトラブルを招くリスクが高い場合は、抜歯を検討することになります。しかし、いざ抜歯するとなると誰でも不安になるものです。

親知らずは、抜歯後に腫れたり麻酔が切れた後が痛そうといったイメージがあるため、抜歯をためらう方も少なくありませんが、歯医者さんで抜いたほうがいいと診断されたら、できるだけ早めに抜歯したほうが賢明でしょう。

5. 最後に

じつは筆者も過去に親知らずを抜いた経験があります。親知らずの生える方向が悪かったので、奥歯が押されて傾いてきて、炎症をくり返すようになったためです。

抜歯直後は腫れや痛みで少し後悔しましたが、今となってはひどくなる前に親知らずを抜歯しておいて本当に良かったと思います。