30代の親知らずの抜歯、小顔ダイエットの効果はあるって本当?


よく20~30代の患者さまからこんな問い合わせがあります。

「親知らずを抜くと小顔になるんですか?」

よくある質問ですが、本当に親知らずを抜くと小顔になるのでしょうか?詳しくみていきたいと思います。

1. 30代の親知らずの抜歯は良いことばかり



抜歯というもは保険診療の場合、治療費用が低く設定されている割に手間がかかり儲かる治療ではないため、歯科医としても抜歯はできれば避けたいのが本音ではないでしょうか。

もちろん「できるだけ歯を残す」ことが大切なのは言うまでもありません。しかし、必然的に親知らずを抜歯しなければならないケースもあり、その場合はできるだけ早期に抜歯した方が患者さんのメリットになることが多いです。

それでは、親知らずを抜かなければならない理由には、どのようなものがあるのでしょうか?親知らずを抜歯すべき大きな理由を3つご紹介していきましょう。

①歯の噛み合わせに悪影響を与える

歯が曲がって生えていると、上手く噛み合わない場合があります。また、他の歯と正常ではない当たり方をすることで噛み合わせに影響を与え、顎の動かし方も変わってくるために顎関節症になってしまう場合があります。

②汚れが溜まりやすいため、虫歯になりやすい

親知らずの位置が一番奥になるので歯みがきが行き届かずに、汚れが溜まりやすくなり虫歯のリスクが高まります。無理に修復治療を行っても十分に清掃できず、結局は虫歯が再発してしまうケースが多いのです。

③ハミガキだけでは汚れが落ちず、「智歯周囲炎」になる

親知らずの周囲がしっかりと磨けずにいつも歯垢が残ったままだと、手前の奥歯と一緒に歯周病が進行してしまったり、親知らずに沿って歯肉の中に菌が入り込んだりしてしまいます。このように周囲の歯肉が化膿している状態、つまり智歯周囲炎になってしまいます。特に疲れていたり睡眠不足の時などは免疫力が低下し、突然腫れてくることがあります。歯肉から膿が出てきて強い口臭を伴うことも少なくありません。

このように親知らずを放置しておくと、様々なリスクが発生する場合があります。必然的に抜歯をしなければならない場合には、できるだけ早期の抜歯をオススメします。やはり年齢が若いほど治療後の回復が早く、合併症のリスクも高齢者に比べると低いのです。

2. 30代からの親知らずの抜歯、小顔ダイエット効果はあったのか?



親知らずを抜くと小顔になるって聞いたことがあるけど、それって本当?このような質問をよく受けますが、ズバリ結論を言ってしまえばほとんど変化はありません。

ただ、人によっては稀に小顔になるケースもあります。しかしながら、パッと見てわかるほどの変化が現れる人はごく僅かです。

では、実際に親知らずを抜くと小顔になる可能性のある人にはどんな特徴があるのでしょうか?

①もともと顎(エラ)がはっている人

歯が無くなると歯を支えている骨も痩せてきます。下にある親知らずの位置というのは、ちょうど顎のエラに近い部分に位置しているため、親知らずを抜くとエラの前の部分の骨が痩せて小顔になる可能性があります。

②もともと頬骨がはっている人

上にある親知らずの位置というのは、ちょうど頬骨の下に位置しています。その親知らずを抜歯することによって頬骨の下の辺りが痩せて小顔になる可能性があります。

③顎の筋肉がはっている人

まっすぐ生えている親知らずを抜歯すると、もともと歯のあった顎の一番奥の部分に噛む力が伝わらなくなり、筋肉が痩せて小顔になる可能性があります。

稀に小顔になる人もいますが、やはり親知らずを抜くだけで簡単に小顔にはなれないのが現状なのです。

④よく食べる人

普段の食事量が多い方は、抜歯後、どんな方でも小食になる傾向があります。抜歯後1週間小食になると、胃が小さくなり、その食事量をキープすればダイエット効果で小顔になれるでしょう。


小顔検証について分かりやすい動画がありますので、紹介しておきます。5分程度でどうなるか分かるのでオススメですよ。

【小顔】親知らず4本抜歯で小顔になれるか検証!



3. 表情も若返るの?



前述したとおり、親知らずを抜くことによって稀に小顔になるケースもあります。当然小顔になれば、若返った印象を与えることができるでしょう。ただ、パッと見てわかるほどの変化が現れる人はごく僅かなのです。

しかも、逆に歯を抜くことで顔にシワができてしまったり、頬の肉がたるんでしまい、老けた印象になってしまうこともあるでしょう。抜歯されている歯が1本程度であれば影響は少ないのですが、3本程度になると肌の支えが足りなくなってしまい、シワができる可能性があります。また、数本の歯が上下に残っていても噛み合うことができない場合には、口が余分に閉じることになります。口を閉じすぎれば頬の肉が余り、たるみの原因となります。

抜歯後の年数が経過すればするほど、土台となる歯ぐきの骨も痩せて小さくなりがちなので、最初は気にならなくても肌の支えが徐々に減少してしまいます。

このようなことから、親知らずを抜いたからといって必ずしも表情が若返るとはいえず、逆に老け顔になってしまう可能性もあるのでご注意ください。

4. 最後に



じつは筆者も過去に親知らずを抜いた経験があります。親知らずの生える方向が悪かったので、奥歯が押されて傾いてきて、炎症をくり返すようになったためです。


親知らず抜歯後に小顔の効果があったかと聞かれたら、抜歯後は1週間程度、食事量が減ったので、体重が落ちました。その結果、少し小顔になった感じがします。親知らずが前の歯を押していたので、歯並びの悪化も防げたのもあり、メリットのほうが多いので抜歯して良かったと実感しています。

親知らずはそのまま放置すると、部分的に歯肉に被ったままになることにより不潔になりやすく、虫歯になったり歯肉の炎症を起こしやすい状態になります。皆さんもそんなことになる前に、ぜひ抜歯することをオススメします。


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