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なぜ虫歯になるの?意外と知らない虫歯の原因を解説

更新日:2020年6月22日

皆さんは、なぜ虫歯になるかご存知ですか?「虫歯菌のせい」「歯磨きをしていないから」といったイメージは多くの人がお持ちですが、正確な原因についてご存知の人はそう多くありません。そこで、虫歯の原因について解説します。



■虫歯が進行する原因

虫歯の原因は「ミュータンス菌」などの虫歯菌です。虫歯菌は誰の口の中にでも存在するものであり、食事によって入り込んだ糖分をエサとして「酸」を作り出します。この酸が、歯の成分であるカルシウムの結晶を溶かすことを「脱灰」といい、これが進行することを一般的に「虫歯」と呼んでいます。

さて、先ほど「虫歯菌は誰の口の中にでもある」とお話しています。そして食事は誰もが行う行為であり、虫歯菌のエサとなる糖分も常に供給されている状況です。つまり、それによって引き起こされる脱灰は誰もが経験するものであり、そうなると誰も彼もが虫歯になっていることになりますが、実際にはそうではありません。

口の中には「唾液」が分泌されており、唾液には口の中の酸を中和する働きや、溶け出したカルシウムを歯に戻す働きがあります。これを「再石灰化」といいます。

つまり口の中では脱灰と再石灰化が繰り返されており、きちんと再石灰化が機能して脱灰とのバランスがとれていれば、虫歯が進行することはないということです。ですが、再石灰化よりも脱灰の程度が強まり、両者のバランスが崩れることによって虫歯が進行してしまうのです。

■脱灰が優位になる(虫歯が進行する)原因

脱灰が優位になり再石灰化とのバランスが崩れ、虫歯が進行する原因はいくつも考えられます。

まずは「きちんと歯磨きできていない」ことです。歯磨きによって、食べかすと細菌がくっついた「歯垢」を取り除けていれば、虫歯の原因を取り除くことになります。しかし、きちんとブラッシングできておらず、磨き残しがあると、口の中のミネラル分と結合して「歯石」になります。この歯石は虫歯菌の住処となり、硬いので通常の歯磨きでは取り除けません。

次に「甘いものをよく食べる」ことです。虫歯菌が酸を作り出すためには「糖分」が必要であり、当然ながら甘い食べ物には糖分が多く含まれています。厄介なことに甘いものがメインとなる「間食」は、10時や3時といった食事と食事の間、つまり「歯磨きまでの時間が長いタイミング」で食べるものです。食後すぐに歯磨きをすることで虫歯のリスクも抑えられますが、甘いものを食べる間食は次の歯磨きまで数時間かかることが多いです。

最後に「虫歯菌の数が多い」ことです。虫歯菌は誰の口の中にでも存在しますが、その数には個人差があります。虫歯菌の多い人は、それだけ虫歯のリスクも高くなるというわけです。


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