原因がないのに歯が痛い…。非歯原性歯痛や歯科心身症の可能性

最終更新: 6月21日

歯が痛いときに、歯医者の受診を考えることが多いですが、虫歯や歯周病など原因がわからないこともあります。「原因がないのにどうして…」と感じますが、非歯原性歯痛や歯科心身症といった症状が起きている可能性が高いです。

本記事では、歯に原因がない痛みについて、非歯原性歯痛や歯科心身症などを詳しく解説していきます。原因が分からない歯の痛みに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。



歯や歯ぐきに異常がないのに痛むのはどうして?


歯に痛みがあるとき、多くの場合に原因があり、歯原性歯痛と呼ばれます。歯そのものや歯肉などに問題があり、歯の中の神経などが痛みます。一方で、歯や歯ぐきに異常がないものの、痛みが出る症状を非歯原性歯痛と言います。

原因があって痛む場合がほとんどなので、適切な治療をしてくれない、歯の治療を受けられないなどと勘違いしがちです。歯原性歯痛として治療されてしまうと、問題ない歯が傷ついたり、抜歯されたりするものの、痛みを解消されないということも起こりえます。そのような症状があることをしっかり覚えておき、歯医者や診断を誤解せずに原因に合った治療をする必要があります。



非歯原性歯痛の分類


非歯原性歯痛は、「日本口腔顔面痛学会 非歯原性歯痛ガイドライン」によると、以下の8つの分類されています。

筋・筋膜性歯痛

神経障害性歯痛

神経血管性歯痛

上顎洞性歯痛

心臓性歯痛

精神疾患または心理社会的要因による歯痛

特発性歯痛

その他のさまざまな疾患により生じる疾患


筋・筋膜性歯痛


筋・筋膜性歯痛は、顎を動かす筋肉の痛みを歯が感じることで起こる痛みです。顎を酷使することで咀嚼筋が疲労し痛みが出るので、顎の筋肉をマッサージしたり、ストレッチしたりすることで解消できる場合があります。


神経障害性歯痛


瞬間的に歯が痛むときは、神経痛を歯で感じている状態です。一時的であることやしみる感覚に近いこともあり、見分けにくい非歯原性歯痛となっています。帯状疱疹ウイルスによる持続性の神経痛もあり、長引く場合もあります。神経障害性歯痛かどうか明らかにするためにも、歯医者の受診が必要です。


神経血管性歯痛


神経血管性歯痛は、群発頭痛によって引き起こされる歯の痛みと言われています。頭痛の痛みが歯に伝わることで起きますが、歯の痛みから頭痛になる症状もあり、どちらが原因なのかを見極めるのは難しいです。虫歯や歯周病など原因が明らかでないときは、歯医者を受診して判別しましょう。


上顎洞性歯痛


上顎洞は副鼻腔のひとつです。奥歯の近くにあり、副鼻腔に炎症が起きると歯の痛みが生じる場合があります。薄緑色の鼻水が出るようになったり、不快な臭いを発したりすることがあり、この場合上顎洞性歯痛である可能性が高いです。


心臓性歯痛


心臓疾患が歯の痛みにつながる場合もあります。心筋梗塞や心膜炎などの疾患が原因になり、運動によって発作が起きる例が多いです。歯の痛みを解消するためには、心臓疾患の治療が必要になります。


精神疾患または心理社会的要因による歯痛


気分の落ち込みやうつなどでも、歯の痛みが起きると知られています。身体的な症状が出る精神疾患において、歯痛が出るおそれがあります。原因となる精神疾患の治療をすることが歯痛解消につながるでしょう。


特発性歯痛


特発性歯痛は、神経性や副鼻腔、心臓などの原因がわからない歯の痛みです。非歯原性歯痛が起きた当初は原因がわからなくても、進行とともに原因が明らかになり、先に紹介した症状にあてはまる場合があります。


歯科心身症の可能性もある


非歯原性歯痛以外にも、異常がないにも関わらず、痛みや不快感などが起きる症状に、歯科心身症があります。自覚症状と診療内容、施術後の感覚・状態などが食い違うことで、治っているのに痛みがあるなどの症状が起こります、

治そうと通うほどに口腔内の感覚が乱れていき、歯科心身症が悪化するリスクがあります。口腔内の感覚を整えることが大切であり、もし精神疾患が原因にあるなら精神科での治療も視野に入れましょう。


まとめ


歯に原因がないにも関わらず起きる痛みは、非歯原性歯痛や歯科心身症といった症状が関係している可能性があります。非歯原性歯痛は、顎の筋肉や神経痛、精神疾患など8つのパターンに分かれ、歯に痛みを引き起こします。歯科心身症は、自覚症状と認知のズレで起きると言われ、原因がないのに痛みを感じる場合があります。歯や歯ぐきなどに原因がないときは、他の原因があると予想されるので、早めの診断で適切な治療を受けましょう。


てらしま歯科

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