top of page

マウスピース矯正(インビザライン)の始め方│総まとめ

更新日:2020年6月22日

歯列矯正をするにあたり、目立たない矯正であるマウスピース矯正を選ぶ人は増加傾向にあります。

マウスピース矯正といってもいくつかの種類があり、その中でも注目されているのが『インビザライン』です。

日本では2006年に導入されて以来、現在ではマウスピース矯正の代表ともいえる矯正システムでしょう。

今回は、インビザラインを始めるにあたって知っておきたいことや、インビザラインの始め方など詳しく解説していきます。




インビザラインとは


インビザラインは、1998年にアメリカで開発された矯正治療システムのことを指します。

マウスピース型矯正装置を用いながら、独自のクリンチェックシステムによって治療開始から治療終了までの歯の動きを3D画像でシミュレーションできるようになっているのです。

これにより、治療開始前に治療期間を予測することができるので、計画的な治療が可能になりました。

従来の矯正方法では装置が目立ってしまうことに抵抗がある人でも歯列矯正に踏み出すことができるマウスピース矯正であるだけでなく、先進的な技術によって予測治療とオーダーメイドのマウスピース設計が行える矯正システムなのです。

そのため、現在では全世界で用いられており、500万人以上がインビザラインで矯正をしています。



インビザラインの特徴


インビザラインは矯正治療の中でも先進的な治療方法であり、近年では多くの人がインビザラインを選択するようになっています。

インビザラインを始める前に、どういった特徴を持つ矯正治療になるのか知っておきましょう。


専用コンピューターによる治療計画


歯列矯正は、これまではっきりとした治療終了予定などを予測することが難しいものでした。

しかし、インビザラインは独自の専用コンピューターによって、治療開始から終了までの過程や計画を正確にシミュレーションすることができます。

どのように歯が動いていくのかシミュレーションして治療に入るので、安心して治療に入ることができます。

そして、治療段階に合わせたマウスピースを予測して作成できるので、最初に行われる検査のみで治療終了までのマウスピースを全て作成するのです。

そのため、毎月歯型を取る必要がありません



最新の技術と素材でオーダーメイドのマウスピース作成


インビザラインは世界中で普及している矯正システムだからこそ、新素材や技術が導入されて進化を続けています。

その時代の最新素材を用いたマウスピースを、インビザライン独自の技術で制作することができます。

コンピューターソフトによる3D技術やデータを基に誤差の少ないオーダーメイド型マウスピースが制作されるので、これまでのマウスピース矯正では難しいような症例にも対応できることもインビザラインのメリットです。



目立ちにくく取外しができる


インビザラインでは透明なマウスピースを用いるので、じっくり見なければ装着しているのが分からないほど目立ちにくくなっています。

そのため、周囲の人の視線などを気にすることなく矯正することができるのです。

しかも、マウスピース型なので取り外すことができます。

もちろん規定時間装着しなくてはいけませんが、食事の時やブラッシングの際には取り外せるのです。

そのため、普段通りの食事ができるのでストレスがありませんし、ブラッシングも綺麗にできるため虫歯や歯周病を予防できます。



インビザライン矯正治療の流れ


インビザラインは通院回数が少なく、治療自体の期間も短い矯正治療です。

インビザライン矯正はどのような流れで治療が進んでいくのか、流れを紹介します。


STEP1:治療相談


まずは、インビザラインを始めるにあたり治療相談が必要です。

患者様の歯並びの悩みや治療方法の希望を伺い、矯正医が口の中の状態を確認します。

診察と必要に応じてレントゲン撮影を行い、歯並びや歯の状況を確認した上でインビザラインの適応や治療プラン、治療期間、費用などを詳しく説明致します。



STEP2:精密検査


インビザラインを始めるにあたり、最初に治療計画を作成するために必要な精密検査が行われます。

口腔内検査と写真撮影、レントゲン撮影、診断模型作成用の歯型取りなどが検査となり、診断内容を元に治療計画が作成されます。

検査で治療が必要な虫歯や親知らずが見つかった場合、矯正開始前に治療を行うことがあります。


STEP3:インビザライン用の歯型取り


インビザライン用のアライナー作成用の歯型を取ります。

これまでは、シリコン材料を用いて歯型を取ってアメリカのインビザライン工場に送られていました。

しかし、近年は歯型といっても口腔内専用3Dスキャニングで歯を撮影するだけで歯のデータが抽出できるようになりました。

そのため、歯型を取る不快感も手間もありません。

しかも、従来の歯型よりも精密なアライナー作成ができるようになり、スキャニングしたデータはすぐにアメリカのアライン・テクノロジー社に転送されます。


STEP4:治療シミュレーション作成


スキャニングデータや口腔内写真など精密検査のデータを素に、アライン・テクノロジー社がインビザラインの治療計画用3Dシミュレーションを作成します。

そして、歯の移動や治療期間など詳細なインビザラインの治療計画を患者様にお伝えします。


STEP5:アライナーの発注


最終的な治療計画が決定した後は、患者様の同意を経てアライナーを発注します。

発注してから3週間~1ヶ月ほどで、治療開始時に装着するアライナーから最終的な歯並びになるアライナーまで一連のものが一度に作成されて届きます。

この期間に、治療が必要な歯がある場合には治療を進めます。


STEP6:インビザラインの治療開始


歯科医の指示に従った装着方法で、マウスピースを毎日装着しながら1~2週間ごとに新しいマウスピースと交換します。

1~2ヵ月に一度通院をし、歯がどのように動いているのかを確認しながら治療計画通りに矯正していきます。

治療計画通りに進んで全てのアライナーの装着が完了した後は、インビザラインによる矯正治療は終了になりますが、後戻りを防ぐために保定装置を装着する必要があります。


インビザラインiGOならスマホで治療可否が分かる


インビザラインiGOは、アライン・テクノロジー社が提供するスマホ専用アプリを用いた矯正システムです。

iGOシステムをダウンロードしたiPhoneもしくはiPadで口腔内を撮影すると、治療可能かどうかが自動ですぐに診断できるのです。

アプリ自体はIDを取得した歯科医のみが使用できるため、矯正歯科にて診断が行われますが、治療の可否がすぐに分かるという他のインビザラインよりも簡易なシミュレーションなのです。

矯正治療の可否だけでもすぐに知りたいという人にはおすすめでしょう。

ただし、iGOシステムは、前歯のみが矯正の対象になっているので歯列全体の矯正は出来ません。

そのため、前歯の矯正を考えている人におすすめのシステムです。




まとめ


インビザラインは、最先端技術を用いたマウスピース型矯正システムです。

歯がどのように動くのか計画的にシミュレーションできるからこそ誤差のないマウスピースを制作でき、綺麗な歯並びへと導くことができます。

これまでのマウスピース矯正に比べると対応できる歯列の幅は増えましたが、対応できないようなケースもあります。

そのため、まずは歯科医院にてインビザライン矯正が可能かどうかを相談してみましょう。

最新記事

すべて表示

【あなたは大丈夫?】噛み合わせの異常による悪影響って?

「噛み合わせが適切でないと、どのような悪影響があるのか知りたい」「噛み合わせが異常になる原因を知りたい」「噛み合わせ異常に対して、どのようなタイプにわかれているのか知りたい」「本来の正しい噛み合わせとは、どのようなものか知りたい」このように考えていませんか。...

Comments


bottom of page