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歯科矯正が必要な「不正咬合」の種類について

更新日:2020年6月22日

いわゆる「歯並びが悪い」ことを「不正咬合」といいます。見た目が悪いだけでなく、ときに心身の健康を損なう原因になることも珍しくありません。そんな歯科矯正が必要な不正咬合には種類があるのですが、今回はその不正咬合の種類について解説します。



上顎前突



まずは「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」です。いわゆる「出っ歯」のことであり、文字通り上の顎(歯)が前方に突出している、または下顎が後退している状態のことをいいます。

遺伝的な要因もありますが、指しゃぶりや爪噛みなど、子供の頃の癖が原因で上顎前突になるケースもあります。前歯の突出により口を閉じにくく、口腔内が乾燥することで虫歯や歯周病の原因になります。

下顎前突

次は「下顎前突(かがくぜんとつ)」です。いわゆる「受け口」になっている状態であり、下顎が突出している状態のことをいいます。通常は上の歯のほうが数センチ前に出ているのが理想であり、その逆ということで「反対咬合」とも言います。

上顎前突と同様に、指しゃぶりなどの癖を原因として下顎前突になるケースが考えられます。下顎前突は放置すると成長期に下顎の前進を抑えられるものがなく、成長に伴い悪化するケースがあり、早期の治療開始が必要です。

開咬

次は「開咬(かいこう)」です。奥歯を噛んでいる状態でも前歯が噛み合っておらず、口が閉じずに歯が上下に開いている状態のことをいいます。

発症の原因としては、遺伝的要因の他にも離乳が早かったことにより正しい飲み方を学習できなかったことによる舌癖や、鼻や喉の病気によって口呼吸の癖がついていることなどが挙げられます。

交叉咬合

次は「交叉咬合(こうさこうごう)」です。交叉咬合は、顎が左右にずれているかみ合わせのことであり、口を閉じる際に上下の歯がずれてしまっている状態のことをいいます。

交差咬合を放置すると、成長期において顎の成長に差が生じます。その結果、顔が歪んでしまいますので、できるだけ早い段階で治療を開始したいところです。

叢生

次は「叢生(そうせい)」です。「八重歯」や「乱杭歯」などが該当し、歯並びがデコボコになっており、重なり合って生えている状態のことをいいます。

主な原因としては、乳歯のときに虫歯があったり、その治療のために抜歯したために歯並びが乱れてしまい、十分なスペースを確保できなくなってしまうことが考えられます。また、元から顎が小さかったり歯が大きいなどの遺伝的要因も考えられます。

過蓋咬合

次は「過蓋咬合(かがいこうごう)」です。かみ合わせが深く、上の歯が下の歯を覆っている状態のことをいいます。この状態だと歯が歯茎を傷つけてしまい、口腔トラブルの原因となるのです。

原因は、遺伝的要因や不良習癖のほか、奥歯が何らかの理由で欠損していることも考えられます。

空隙歯列弓

最後は「空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう)」です。いわゆる「すきっ歯」のことであり、歯と歯の間に隙間ができている状態のことをいいます。遺伝的要因のほか、舌癖を原因として発症することが考えられます。




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