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虫歯のステージとそれぞれの治療法

更新日:2020年6月22日

虫歯は徐々に進行し、ステージ(病期)によって自覚症状や治療法が異なります。「痛くなったら治療を受ければいい」と思われているかもしれませんが、初期の虫歯であれば治療の負担が少ないことをご存知でしょうか。そこで、虫歯のステージと、ステージごとの治療法について解説します。



■ステージC2まで

C0」の虫歯は、厳密には虫歯ではなく、虫歯になる一歩手前の状態のことをいいます。この時点では大掛かりな治療は必要なく、虫歯の好発部位にフッ素入りの樹脂を流し込む治療や、経過観察で済ませることもあります。

「C1」の虫歯は、歯の表面のエナメル質や、その内側にある象牙質の表面が侵食されている状態のことをいいます。自覚症状に乏しい状態ですが、冷たいものや甘いものがしみることがあります。この時点では経過観察による再石灰化の見込みは乏しく、本格的な治療をスタートします。専用のドリルで虫歯を削り取り、削った部分を金属または樹脂で補います。

「C2」の虫歯は、虫歯の影響が象牙質の大部分に及んでいる状態のことをいいます。冷たいものや甘いものを食べた時にしみたり痛みを感じるリスクが高まります。施す治療は「C1」と同じ内容になるか、場合によっては「C3」と同程度の治療を必要とするケースもあります

■ステージC3

「C3」の虫歯は、虫歯の影響が象牙質のさらに奥まで進み、歯髄(神経)にまで及んでいる状態のことをいいます。歯髄に炎症が発生し、激しい痛みを伴うことが多いです。食べ物については温かいものがしみることがあり、逆に冷たいものは痛みを軽減する可能性があります。

治療においてはC2までと同様にドリルを使いますが、治療に際して麻酔を施します。麻酔が効いてからドリルで虫歯を取り除き、神経を露出させます。その後、歯根の中の歯髄を器具を用いて除去し、内部に薬剤を詰めます。後日、症状が収まってから専用の薬剤(ゴムのようなもの)を内部に隙間なく詰めて、残った歯の形を整えてから土台を取り付けます。これに人工歯を取り付けて治療完了です。

■ステージC4

「C4」の虫歯は、虫歯がさらに進行してしまい、歯冠が崩壊して歯根のみの状態になっています。

すでに歯冠が失われているので、まず抜歯を行います。抜歯した部分を義歯やブリッジ治療、インプラントなどで補います。なお、歯根が長くて動揺のない場合は「C3」と同様に冠を被せることができる可能性がありますが、長期間放置すると虫歯が進行するので早めの受診をオススメします。


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