歯が溶ける「酸蝕歯」の治療法とは?

最終更新: 6月21日

食生活だけでなく、最近は体全体の健康にも深く関わっていることが知られるようになった「歯」ですが、これを溶かしてしまうのが「酸蝕歯」です。この記事では、歯が溶ける恐ろしい酸蝕歯の治療法について解説します。



酸蝕歯とは?

酸蝕歯は、「虫歯」や「歯周病」に続いて、歯を失う大きな原因の一つに数えられています。ある調査によれば、日本人の4人に1人は酸蝕歯に脅かされていると言われているのです。

酸蝕歯とは、口の中が長く酸性に傾くことにより、歯が酸によって溶けてしまう状態のことをいいます。専門的にいえば「脱灰」と呼ばれるものであり、歯のエナメル質からリン酸カルシウムが溶け出してしまうのです。

厄介な点としては、酸蝕歯によって溶かされた部分が虫歯になりやすいという点が挙げられます。酸蝕歯を放置することにより、歯を失うリスクをさらに高める結果となるのです。


酸蝕歯の治療法



酸蝕歯の治療法は、第一に「歯磨き」です。酸蝕歯の原因は虫歯や歯周病とは異なり細菌によるものではなく、長時間にわたって歯が酸にさらされることが主な原因となります。それを解消するために、歯磨きを行うのです。

酸蝕歯を改善するためのセルフケアの方法として、例えば「フッ素を含んだ歯磨き粉を使う」ことが挙げられます。フッ素は歯を強化することで歯を酸に強くすることができるだけでなく、虫歯予防の方法としても、フッ素入りの歯磨き粉を使った歯磨きは有効な手段です。

歯医者で受けられる治療としては、歯質を強化するためのバリアを作る治療(薬剤の塗布など)を利用できます。また、すでに歯に穴が空いていたり欠けたりしている場合は、虫歯治療と同様に詰め物や被せ物などで欠損部分を補う治療が施されます。

酸蝕歯の原因は口腔内の酸度の高さですが、その原因として「胃食道逆流症」などの病気を患っている可能性が考えられます。原因疾患がある場合には、それを治療しないと酸性に傾いている状況を改善できません。



酸蝕歯の予防法

酸蝕歯の原因は、基本的に「歯が長く酸にさらされている」ことです。なので単純な話として「歯が酸にさらされない状況に改善する」ことが、酸蝕歯の予防法として有効なのです。

例えば、日頃から「炭酸飲料」を多く飲んでいる人は、飲む量を減らすなどの工夫ができます。炭酸飲料の他にも酸性度の高い食べ物・飲み物を控えて、飲食後にうがいをして長く酸にさらされないようにすることも有効です。特に、酸性を緩和してくれる唾液の分泌量が減少する「運動後」「就寝前」には、酸度の高い食べ物は控えてください