ホワイトニングで歯が白くなるのはなぜ?ホワイトニングの仕組みを解説

最終更新: 6月21日

歯を白くして見た目を改善する「ホワイトニング」は、さまざまなメリットがある治療法です。しかし、なぜ歯が白くなるのか知らないと、不安を感じてなかなかホワイトニングを利用できないのではないかと思います。そこで、ホワイトニングの仕組みについて解説します。



■そもそも歯が白から変色するのはなぜ?

ホワイトニングの仕組みについて説明する前に、まず、白かった歯がなぜ変色していくのか、そのメカニズムから解説します。

歯が白から変色する理由は、主に「着色汚れ」によるものです。食事や喫煙などにより、「タンニン」「ニコチン」などが歯に付着します。これらの色素が歯に付着すると、歯の表面にある「ペリクル」という成分に付着して「ステイン」になります。これが、歯が変色する大きな要因となるのです。

他に考えられる原因としては、エナメル質の摩耗と象牙質の増大が考えられます。歯の表面にあるエナメル質は加齢とともにすり減り、逆に内部にある象牙質は厚みを増していきます。象牙質は黄色みを帯びており、薄くなったエナメル質から透けて見える事で「内部からの歯の変色」を起こしてしまいます。


■ホワイトニングの仕組み

次に、ホワイトニングで歯が白くなる仕組みについて解説します。

ホワイトニングでは専用の薬剤を使用しますが、これには「過酸化尿素」や「過酸化水素」といった成分が含まれています。これらの成分は、先ほど説明した着色汚れを分解する働きがあるのです。着色汚れの原因が取り除かれることにより、歯の色が元の状態に戻っていきます。

また、ホワイトニングには「マスキング効果」もあります。本来、エナメル質は真っ白ではなく「半透明」であり、内部の象牙質は黄色みを帯びています。つまり、完全にエナメル質の色素を取り除いても、内部の黄色い象牙質が透けて見える事で白くは見えないのです。そこで、ホワイトニングではエネメル質の表層の構造を変化させることで、いわゆる「曇りガラス」のような状態にします。これにより内部が透けて見えず、歯が白く見えるのです。


■予想よりも歯が白くならない原因は?

ホワイトニングを利用したことがある人の中には、思ったよりも歯が白くならなかった経験がある人もいます。これも、ホワイトニングの仕組みが関係しています。

まずは「フッ素が関わっている場合」です。フッ素は虫歯予防に効果的であることが知られていますが。一方でホワイトニング剤の浸透を妨害することによってホワイトニングの効果を低下させてしまいます。

次に「着色成分が強い」ことです。着色成分が歯に多く付着している場合、ホワイトニングの効果が十分に発揮されないこともあります。そこで、多くの歯科医院では、ホワイトニング前に歯のクリーニング等を行います。

他にも「歯垢が付着している」ことも理由として考えられます。歯垢が歯に付着していると、ホワイトニングの効果が発揮されません。歯石も邪魔をしますので、ホワイトニング前の歯のクリーニングは重要なことなのです。